1日ひとつだけ、強くなる。で興味深かった点

プロゲーマーの梅原大吾さんのメンタル面には大変興味があります。
そこで、著書の一つである、「1日ひとつだけ、強くなる。」を読んだので、その中で興味深かった点について書きます。

成果は各場面の「勝ちの総計」ではない

僕が理解した範疇で言い方を変えれば、山を登るに当たって、山頂に向かって登っているなら最短距離で無くてもいい。山頂に登っている時に、目に付いた谷の下の宝があっても取りに行かないという表現になります。
格闘ゲームという相手の体力を削ってなんぼの戦いの中で、相手にダメージを与えられる可能性がある場面でも、攻撃に行かないことがあるというのが驚きでした。こういう目先の利益を追わないほうがいい場面というのは人生でもある気がしました。
著者は「押さえるべきところさえ間違っていなければ、場面において失敗しても構わない」と書いています。仕事に置き換えるならば、プロジェクト内で、日々の失敗はあっても完成すればいいといったところでしょうか。

腹を立てるのは「相手をコントロールしたい」気持ちがあるから

これは・・・ありますね・・・
仕事において、同僚の仕事内容を見て「あのさぁ・・」となることはあります。自分の期待通りになっていないから腹を立てているんですね。頭の中では理解しているけど、まだまだ流しきれないというのが今の僕の課題です。

1日ひとつだけ、成長をメモする

同じゲームをずっとやるという日々の中で行っている飽き対策の紹介です。著者は成長をモチベーションにしています。これは社会人にも当てはまる人は多いはずです。
僕の場合は、座学で知識を得たり、ブログを書くという何かをインプット・アウトプットできた日は、その1日の存在意義を感じます。
ここで「おっ」と思ったのは、著者が「大切なのはハードルを下げること」と書いていることです。高いハードルを設定して、続かなければ「やっぱり自分はダメなんだ」となります。でも息を吐くくらいのハードルなら続けられます。一歩は小さいけど、少しづつでも前に進む。それはやがて自信にもなるでしょう。何事も続けることでしか、成し遂げられないのです。

負けることよりも「発見がないこと」のほうが怖い

この本の中で一番驚いた内容がこれです。
「最近は大会に限らず、勝つことと負けることの差が自分の中であまりなくなってきている。」
格闘ゲームで負けると当然悔しいと思ったり、連勝中は負けることが怖くなります。でも著者は「大きな大会で優勝しても特に喜ばないし、負けて悔しがることもない」とのこと。
それよりも発見がないことのほうが怖いという著者は、大会すらも一場面と捉えているということでしょうか。
もしそうだとしたら、人生を鳥瞰しているような感じかもしれません。

僕が一番嫌いなのは、勝つ根拠を考えもせずに「勝てる」と思い込むこと

自信の裏に論理的な根拠を持つということでしょうか。これは、棋士の羽生さんが以下の動画内で「3手先の読みのロジックの裏付けも大事なのではないでしょうか」と言われていることに似ているなと思いました。

ダメージを受けても「意図したこと」なら焦らない

格闘ゲームでダメージを食らうとミスったと思うし、スポーツで相手のボールを取られたりしても同じように思うでしょう。しかし、どっちも起こって当たり前なんですよね。これも著者の視点の高さ「成果は各場面の勝ちの総計ではない」ということの現れと言えると思います。

感想

プロゲーマーという響きだけ聞くと単にゲームが強いだけと思ってしまうかもしれませんが、メンタル面では誰でも参考になる部分があるし、勝負事をしている分、むしろ会社員などよりも優れている所があると感じました。飽き対策の部分は非常に参考になったし、ずっと同じ事を続けてきた人の成長に対する考え方・取り組みもすぐに活かせます。

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